9月30日。2017年最後の渓流釣行へ。
シーズン中の尺ヤマメに出会えて無かったので、(自分の中で)温存しておいたポイントを目指す。
ハイシーズンに比べると、すっかり日の出も遅くなり、朝の冷え込みも車載温度計で12℃と、寒い朝であった。
5時45分
駐車スペースから、徒歩で15分ほど下流へ山道を歩き、入渓ポイントへ。天気も良く、あたりはすっかり明るくなっており、歩きながら木々の間から眼下に僅か見える川に急ぎ足となる。
6時00分
入渓ポイントに着き、藪漕ぎ開始。
が、明らかに釣り人と思われる獣道ならぬ、釣人道。
草木がなぎ倒されて、ここ数日に入ったであろう形跡があった。
今さら、ポイント変更する時間もないので、釣り開始。
前々日の降雨によって、適度な増水と濁りが入っており、魚の警戒心も和らぐであろうと、安易な考えで釣り進むが、1級ポイントからもルアーへの反応がない。
いつもなら、ここに必ずいると言うところで、やっとチェイスが目視出来ても、小さなヤマメのみ。
6時30分
予定していた工程の中盤に差し掛かり、小さな落ち込みがいくつも重なっている淵で、1投目。
かなりゆっくりミノーを動かしていると、それを追う大きな影を確認。
少し時間を空けて、2投目。
ルアーを操作するティップに違和感を感じ、フッキング。
見事に決まったが、ピチャピチャ水面を這いながら上がったのは、15cmにも満たない小ヤマメであった。
小さいながらも、赤く染まっており、ハンドメイドミノーのカラーとも良く合っていた。
47RSミノー(秋ヤマメカラー)
そして、先ほどの影の主は、その後現れることはなかった。
7時15分
良さそうなポイントだけを丁寧に撃ち、どんどん釣り上がって行くも、もう1本同様のサイズを追加したのみで、とうとう今シーズンの尺ヤマメには出会うことが出来なかった。
シーズン中の週末には日課のように通った渓流には、しばらく行けないと思うと少し虚しく感じながら、秋晴れの清々しい陽気の中、岐路についた。