ハンドメイド・エギ 作ってみた
普段、渓流用ミノーばかりを作っていたので、エギ作りに挑戦してみたくなって作ってみた。
と言いつつ、本音は、エギのロストが多いので、自作して安く済ませよう!と言う魂胆である。
実際、渓流はウェーディングしているので、根がかりしても回収しに行けてしまう事が多い反面、エギのロストは年間10本以上はあるだろうか・・・あまり、考えたくない事実である。
渓流において、木製ルアーが時に凄まじい威力を発揮することを経験しており、恐らくどの種のプラグでも、自然材料である木が、魚の食性に強く訴える場面があるのだと思っている。
そう言った意味でも、木製エギでイカがたくさん釣れるのではないかと感じ、市販品はやや高価な部類に入るので、購入するより自作する事を決めた。
8月に入り、ネット情報だけをざっと見て、檜材を購入して作ってみた。
普段は、バルサを削っているので、檜は硬かった・・・
そして、9月の釣行に間に合わせる為に、ざっと加工してできあがり。
見た目は今一であるが、全て3号エギで浴槽テストではバランスも良く、実釣が楽しみであった。
9月7日 実釣
いよいよ、今年の初エギング。
子どものようなワクワク気分を抑えながら、まだ明け方の暗いうちに、とある漁港にたつ。
さすが、平日早朝。釣り人は見当たらず、貸切状態。
3日前に日本海を通過した台風の影響が気になったが、港内ならじっとしていた新子が残っていると願って釣り開始。
辺りは暗く、自作エギの動きも試せないので、市販品でスタート。
1投目。
2投目。。
3投目。。。
居ればすぐ反応が有るはずなのに、渋いのか。
場所替え、エギ替え、している内に辺りは明るくなり始め、釣り人も数人現れた。
港の外側へ異動するも、心配していた濁りは、若干残っているようだ。
雨もポツポツ、降ったり、やんだりで、日の出時刻を過ぎても水中を観察してサイトフィッシング出来る程、光量がない。
それでも、自作エギの動きは見れそうなので、ここで初めてスナップに自作品を付けてみた。
そして、手前の沈みテトラを避けて、隣へポチャンと着水。
45度姿勢でスーッと沈みかけた所へ、下からフワッと現れたイカが抱く。
反射的に合わせると、墨を吐きながら、今年初の10㎝程度のイカが釣れた。
ハンドメイド・エギ 3号
散々、市販品で真剣に釣りした後に、自作品のスイムチェック中に釣れるとは。
完全に釣れちゃった系だったが、とりあえずの1杯キャッチで一安心。
肝心の動きは、思ったほどダートのキレが無く、ロッドに対する反応もワンテンポ遅れるような印象で、改良の余地が十分にあったが、これはこれで良しとして、今日のローテーションに入れて釣り再開。
僅かに見える沈みテトラを狙って、撃って行く。ランガンスタイル。
すると、沈めていたエギをボトム付近で抱いたらしく、次のシャクリの際に重みと同時に墨が水中に噴射されるのが見えた。
しかし、これは外れてしまったが、またしても自作エギ。
今日は渋いのか、または濁りで見えないだけなのか、なかなかチェイスが見られない。
そして、雨も強くなり始めたので、そろそろあがろうと思っていた所で2杯目のヒット。
やはり、テトラ際でしっかり、ボトムへ沈めた時のアタリだった。
エギは市販品。
ダートのキレが凄まじく、左右へ良く跳ぶ。
そして、同じ場所ですぐにもう1杯キャッチ。
レインスーツは着用していたが、雨が強くサイトフィッシングが難しくなったので撤収した。
この時期に3杯だけでは物足りないが、台風後の状況で、かつ初めて作ったエギで釣れたので十分満足できた。